圧縮前後の品質を、リアルタイムに比較する
使い方 · 2026年8月8日 公開

「-66%」と出ていても、その画質でいいのかは別の話です。確かめるには書き出して、Finderで開いて、元のファイルと並べて、拡大して——気に入らなければFroshikiへ戻って品質を変え、また書き出す。この往復が面倒で、結局「たぶん大丈夫」で送ってしまう。
比較ウインドウは、この往復をアプリの中で済ませるためのものです。圧縮前と後を1枚の絵として重ね、分割線を引いて見比べます。品質を動かせばその場で圧縮し直され、納得したところで適用できます。書き出すのは、決めたあとで大丈夫です。
比較ウインドウの開き方
グリッド表示で、画像のカードにポインタを重ねると右上に虫めがねのボタンが出ます。これをクリックすると開きます。

カードを右クリックして「比較プレビュー」でも同じです。リスト表示(⌘2)でも、行を右クリックすれば同じ項目が出ます。どちらも1件だけ選んでいるときに出ます。
対象は画像だけです。動画・PDF・音声のカードには虫めがねが出ません。
ウインドウは、圧縮後の画像が原寸で収まる大きさで開きます。大きな写真なら画面の90%まで広がって、そこで止まります。
分割線を左右に動かして圧縮前後を比較
真ん中に白い縦線と、丸いハンドルがあります。左が圧縮前、右が圧縮後です。左下と右下に「圧縮前」「圧縮後」のラベルが出ます。
ハンドルをつかんで左右にドラッグすると、境目が動きます。同じ位置・同じ倍率の絵を上下に重ねて、線から左だけを圧縮前に差し替えているので、線を行き来させたときに動いて見えるところが、圧縮で変わったところです。
拡大して細部を見る
等倍のままでは、たいていの写真は差が見えません。拡大して確かめます。
- ⌘+——拡大
- ⌘-——縮小
- ⌘0——原寸(100%)
左下のボタンでも同じです。トラックパッドのピンチでも動きます。5%から800%まで。原寸でないときは左上に倍率のバッジが出ます。
原寸は画像の1ピクセルを画面の1ポイントで表示する状態です。プレビュー.appやクイックルックの「実際のサイズ」と同じ基準なので、そこで見えない粗さは、等倍で見る人にも見えません。
拡大すると画面からはみ出しますが、画像はドラッグで動かせます。
分割線のハンドルの近くをつかむと線が動き、離れたところをつかむと画像が動きます。⌘0で原寸に戻すと、位置も中央へ戻ります。
見るなら、髪の毛や枝の輪郭、空や壁のなだらかなグラデーション、文字の縁のあたりです。圧縮で崩れるとしたら、まずここから崩れます。

下に出る表示について
絵の下に、左右それぞれの数字が並びます。
- ファイル名——右側は書き出し後の拡張子になります(
bench.jpg→bench.webp) - ファイルサイズ
- 解像度
- 削減率——右側だけ。小さくならなかったときは「変化なし」、元より大きくなったときは「+3%(増加)」のように出ます
クイック設定で長辺の上限を設けていると、「リサイズあり — 解像度の差が含まれます」と出ます。このとき削減率には縮小したぶんが混ざっています。圧縮そのものの効きを見たいときは、いったんリサイズを切って比べます。

品質スライダーを動かしながら確認する
下の中央に品質スライダーがあります。5%刻みです。
つまみを放した時点で圧縮し直され、右側だけが新しい結果に入れ替わります。
拡大したまま動かせるので、「80%では気にならないが、60%では髪の輪郭が溶ける」といった見きわめが、その場でできます。
ここで動かしているあいだは、まだ手元で試しているだけです。メインウインドウのファイルにも、全体の品質設定にも触れていません。
隣の画像へ移動して確認する
左下の矢印で、前後の画像へ移れます。あいだの「3 / 12」は、いま何枚目かです。動画・音声・PDFは飛ばして、画像だけを順に送ります。
移ると倍率と分割位置はリセットされます。1枚ごとに見たいところが違うためです。
個別に適用 or 全体に適用
右下に2つのボタンがあります。どちらを押してもウインドウは閉じます。
すべてに適用——全体の品質設定をこの値に書き換え、リスト全部を圧縮し直します。1枚で見きわめた数字を、そのまま残り全部へ渡す使いかたです。動画が混ざっているときは時間がかかるので、動画だけ確認が入ります。
この画像に適用——この1枚だけを、この品質で圧縮し直します。全体の設定は動きません。「大半は70%でいいが、この写真だけ空のグラデーションが荒れるので90%にしたい」といった例外を作れます。
どちらの場合も元のファイルは書き換わりません。保存されるのは、メインウインドウでエクスポートしたときだけです。
細かく比較したいときは比較スライダーを使おう
比較スライダーを使うことで、書き出してからやっぱりやり直し…の繰り返しをする必要がなくなります。
また、「70%が標準らしい」ではなく、自分の写真で見て決められます。品質スライダーがどのように全形式の品質バランスをとっているかに書いたとおり、この%は形式ごとの設定へ自動で換算されます。換算の中身を知らなくても、結果を見て決めればいいというのが、比較ウインドウの役割です。
1枚だけの例外を作れます。 全体は軽く、こだわりのある1枚だけ高品質に。フォルダごと放り込む使いかたと、1枚ずつ詰める使いかたが両立します。