Froshiki

対応ファイル形式と非対応形式

機能 · 2026年9月4日 公開

圧縮ツールを選ぶときに最初に確かめたいのは、たいてい「自分のファイルを扱えるか」です。iPhoneで撮ったHEIC、iMovieから書き出したMOV、CDから取り込んだFLAC。手元にあるものが通らなければ、ほかがどれだけ良くても使えません。

Froshikiが扱えるのはあわせて70種類以上。QuickTimeでは開けないWMVやMKV、旧MacのPICTのような、いまのMacでは開けない画像も含まれます。扱える形式と、あえて扱っていない形式を並べます。

対応形式

種別入力できる形式
画像JPG / JPEG / JFIF / JPE / PNG / HEIC / HEIF / WebP / AVIF / TIFF / TIF / BMP / DIB / GIF(静止画)/ TGA / PBM / PGM / PPM / PNM / JP2 / J2K / J2C / JPF / JPX / PICT / PCT
動画MP4 / M4V / MOV / QT / TS / MTS / M2TS / M2T / AVI / MPG / MPEG / VOB / MOD / TOD / DV / 3GP / 3G2 / F4V / WMV / ASF / FLV / MKV / WebM / RM / RMVB / OGV / DivX
音声AAC / M4A / MP3 / FLAC / WAV / AIFF / AIF / AC3 / EAC3 / EC3 / AIFC / AMR / AU / CAF / MP2 / WMA / OGG / OGA
PDFPDF

この4種類が混ざったフォルダをそのまま渡してかまいません。中身は種類ごとに振り分けられ、並行して処理されます。フォルダの中にフォルダがあっても順に開いて取り出します。

画像の圧縮と変換

画像は、「同じファイル形式のまま圧縮」「ファイル形式を変換」の2とおりから選べます。変換は次の4種類から選べます。

  • Original——元の形式のまま圧縮する(古い形式はPNGかJPEGに変換。後述)
  • JPEG
  • WebP
  • HEIC
  • AVIF

入力の形式に関係なく指定できるので、iPhoneのHEICをWebPにする、PNGをAVIFにするといった変換がそのまま通ります。ブログに載せる写真をまとめてWebPに揃える、といった使い方が一番多い形です。

古い画像形式は、Originalでも今の形式に変わります

BMP・GIF・TGA・PBM / PGM / PPM・JPEG 2000・PICTは、Originalを選んでも元の形式には書き戻しません。BMPは無圧縮で、GIFは256色への減色を伴うので、同じ形式のまま「壊さずに小さくする」ことができないためです。かわりに、同じ性質を持つ今の形式へ変換します。

  • BMP・GIF・TGA・PBM / PGM / PPM・PICT——無損失のままPNGへ。ピクセルは1つも変わりません
  • JPEG 2000——中身で分かれます。可逆(ロスレス)で保存されたものはPNGへ、非可逆のものはJPEGへ。可逆と非可逆は同じ拡張子なので、ファイルの中身を読んで判定します

出力をJPEGやWebPにしているときは、ほかの画像と同じようにその形式へ変換されます。

GIFをPNGにすると、たいていは元より大きくなります(GIFは256色に減色されているぶん小さく、PNGはそれをフルカラーで持つため)。その場合は「スキップ (+N%)」が付いて元のまま返ります。開ける形式にすることが目的なら、クイック設定の「サイズが増える場合も変換する」をONにすると、大きくなってもPNGで受け取れます。

PNGとTIFFでは品質スライダーが効きません

PNG・TIFF・TIFは無損失で扱うため、スライダーを下げてもファイルは小さくなりません。減色(PNG8化)をしない方針だからです。小さくしたい場合は、出力形式をWebPやAVIFに変えるか、寸法を縮めることになります。

寸法を先に詰められます

長辺の上限pxを決めておくと、それを超える画像だけ縮めてから圧縮します。比率は変わりません。上限以下の画像はそのまま通ります。縮小だけで、拡大はしません。

表示に必要な寸法まで先に落とすほうが、品質を削って圧縮率を上げるより効く場面が多くあります。

動画の出力と変換

さまざまな形式に対応していますが、書き出しは常にMP4です。MOVを入れてもWMVを入れてもMP4で出てきます。選べるのはコーデックと解像度で、コンテナは選べません。

  • コーデック——H.264 / HEVC
  • 解像度——Original / 4K / 1080p / 720p / 480p(長辺の上限)

ビットレートは元の動画と指定した解像度から自動で計算されるので、数値を決める必要はありません。音声トラックはAACに変換されます。

映像トラックを持たないファイル(音声だけのMOVなど)を入れた場合は、動画ではなく音声として処理されます。

なぜ出力がMP4だけなのか

動画を圧縮・または変換する目的は、ほとんどの場合「送りたい」「載せたい」「再生したい」のどれかです。どれも、受け取る側の環境で開けることが前提になっています。

MP4(H.264)は、Mac・Windows・iPhone・Android・ブラウザ・テレビまで、いま最も広く再生できる組み合わせです。これ以外の出力先を増やしても、開ける環境が狭まる方向にしか働きません。

コーデックだけ選べるようにしてあるのは、明確なトレードオフがあるからです。HEVCは同じ画質でもファイルが小さくなりますが、古い環境では再生できないことがあります。互換性を優先するならH.264、サイズを優先するならHEVC が選べます。

字幕・2本目以降の音声・チャプターは残りません

Froshikiは映像1本と音声1本だけを取り出して組み直すので、次のものは書き出したファイルに含まれません。

  • 字幕トラック——MKVに入っているSRTやASSの字幕
  • 2本目以降の音声——多言語の音声や、音声解説のトラック
  • チャプター——DVD由来の章立て

影響を受けるのは、字幕付きのMKVや、複数の音声を持つ動画です。変換しても元のファイルは消えないので、字幕や音声の切り替えが要るものは、元ファイルをそのまま残しておいてください。

PDFの圧縮

PDFで圧縮の対象になるのは、中に埋め込まれた画像だけです。文字とベクター図形には触れません。品質スライダーは画像の解像度(dpi)に変換され、36dpiから200dpiのあいだで効きます。

提出書類の文字がにじんだり、レイアウトが崩れたりしないのはこのためです。逆に、文字だけのPDFはほとんど小さくなりません。

パスワードで保護されたPDFは開けないので、エラーとして残ります。

音声の変換と圧縮

出力はM4A(AAC)かMP3の2つです。FLACやWAVのような重い音源を、聴くぶんには十分な軽さへ落とす使い方を想定しています。

曲名・アーティスト名・アルバム名・アートワークは、形式をまたいでも引き継ぎます。

FLACのタグとジャケット画像を読み取って、M4AやMP3のタグとして書き直しています。圧縮のついでにライブラリの情報が消えることはありません。

元の音源より高いビットレートになることもありません。128kbpsのMP3に高い品質を指定しても、増えるのはファイルサイズだけだからです。

いまのMacで開けない古い形式も変換

一覧の中には、ダブルクリックしても「ファイルを開けません」と言われるものが混ざっています。WMV・FLV・MKV・WebM・RM・RMVB・OGV・DivXの動画と、WMA・OGG・OGAの音声。それから、旧Mac OSで標準だったPICTの画像です。macOSがデコーダーを持っていない形式で、標準では表示も再生も変換もできません。

Froshikiはこれらをアプリの中に持っている変換エンジンで開きます。外部ツールのインストールも、設定も要りません。ドロップの仕方はほかの形式とまったく同じで、出てくるのはMP4かM4A、画像ならPNG、つまりいまのMacやiPhoneでそのまま開ける形です。

対象になるのは、たとえばこういうファイルです。

  • 1990年代のMacで作ったPICT——旧Macの256色スクリーンショットや、当時のアプリで保存した画像
  • Windows時代に貯めたBMP・TGA、WMV・ASF——Flip4Macが無くなってから開く手段が無いまま残っているもの
  • 以前のプレビュー.appで保存したJPEG 2000
  • ネットからダウンロードしたFLV・MKV・WebM
  • RealPlayer時代のRM・RMVB
  • 昔のビデオカメラやDVDレコーダーのVOB・MOD・TOD・DV
  • ガラケーで撮った3GP・3G2、録音したAMR
  • Windows Media Playerで取り込んだWMA、配布サイトのOGG

つまり、外付けHDDの奥で開けなくなっていたファイルを、包んで放り込むだけで今の形式に持ち出せます。 変換ソフトを探し回る手順が、フォルダをドロップする1回の操作に置き換わります。

品質の決め方はほかの形式と変わりません。同じ品質スライダー、同じ解像度プリセットが効きます。エンコードにはMacの標準エンジンを使うので、「古い形式だから仕上がりが違う」ということもありません。

PICTだけは1つ注意があります。読めるのはビットマップ(画像データ)で構成されたPICTと、QuickTime JPEGで圧縮されたPICTです。線や図形の描画命令だけで描かれたPICTはmacOS標準の仕組みで開けるのでそのまま通りますが、描画命令とビットマップが混在したものや、1987年以前のPICT v1は「このPICTは変換できません」として失敗に残ります。白紙の画像を成功として返すことはしません。

途中で切れているファイルについて

古いファイルは、コピーの失敗や記録メディアの劣化で末尾が壊れていることがあります。Froshikiは読める範囲まで変換して結果を返し、最後まで読み切れなかった場合はその旨をお知らせします。 何も出てこないより、途中まででも再生できるほうが助かる場面があるためです。

扱えないもの

一覧に無いものは、ドロップしても取り込まれません。対象外のファイルは自動でスキップされるので、事前に選り分ける必要はありません。

  • アニメーションGIF・アニメーションWebP——複数コマを持つ画像は、静止画として潰さないために除外します。静止画のGIFは受け付けます
  • PSD・SGI・ALACなどの未対応メディア——一覧に「未対応の形式」として残るので、何が処理されなかったかはその場で分かります
  • ZIP・7zなどのアーカイブ——Froshikiはメディアの圧縮であって、アーカイバではありません
  • DOCX・TXT・JS・CSSなどの書類やコード——同じく対象外です。メディアではないファイルは一覧にも並びません。フォルダごと落としたときにメモやテキストが混ざっていても、黙って無視して先へ進みます
  • .appのようなパッケージ——中身を開いて取り出すことはしません

まとめ

  • 70形式以上の入力に対応
  • 画像・動画・音声は形式を変えながら圧縮できる
  • PDFは中の画像だけが対象。文字は無傷
  • 音声のタグとアートワークは形式をまたいでも残る
  • いまのMacで開けないWMV・MKV・RM・WMA・PICTなども、そのまま入れてMP4・M4A・PNGで取り出せる
  • BMP・GIF・PICTなどの古い画像は、OriginalでもPNG(JPEG 2000の非可逆はJPEG)へ変わる
  • 動画は映像1本と音声1本だけを組み直す。字幕・2本目以降の音声・チャプターは残らない

手元のファイルが一覧にあるなら、あとはフォルダごと渡すだけです。最初の流れははじめてのFroshiki 基本的な使い方にまとめてあります。

Froshikiを使ってみる

画像も動画もPDFも音声も、まとめて軽量化。

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