Froshiki

品質スライダーがどのように全形式の品質バランスをとっているか

機能 · 2026年7月31日 公開

圧縮の設定は、形式ごとに単位が違います。JPEGは品質%、PDFはdpi、音声はkbps、動画はビットレート。ツールを開くたびに「この形式は何をいくつにするんだっけ」と思い出すところから始まります。

Froshikiのつまみは1本だけです。10%から100%まで、5%刻み。この1本が形式ごとの設定へ自動で割り振られます。狙いは、同じ数字なら形式が違っても同じくらいの見た目に落ち着くことです。そのために中で何が起きているかを書きます。

スライダーの数字はJPEG基準

スライダーの%はJPEGの品質としての値です。ほかの画像形式は、この数字を「JPEGの同じ%と同じくらいの見た目」になるよう換算してから使います。

  • JPEG——そのまま
  • WebP——1.025倍(80%→82%)
  • AVIF——0.80倍(80%→64%)
  • HEIC——0.75倍(80%→60%)

WebPやAVIFはJPEGより効率が良いので、同じ数字をそのまま渡すと必要以上に高品質=重いファイルになります。逆にHEICは低い数字で同じ見た目に届きます。形式を変えても、見た目の狙いは変えない。 そのための補正です。

出力形式を「Original」(元の形式を維持)にしているときも、HEICにはこの補正が効きます。

PNGでは使われません

PNG・TIFFは無損失で扱うので、スライダーの値は無視されます。下げてもファイルは小さくなりませんが、そのかわり画質と引き換えになることもありません。減色(PNG8化)はしない、という設計のためです。

BMP・GIF・TGA・PICTのような古い画像も同じです。Originalを選ぶとこれらは無損失のままPNGへ変換されるので、スライダーは効きません。例外はJPEG 2000で、非可逆で保存されたものはJPEGへ変換されるため、JPEGと同じくスライダーの値がそのまま使われます。

PDFは解像度に変わる

PDFでは、%が中に埋め込まれた画像の解像度(dpi)へ変換されます。

  • 10〜25%——36dpi
  • 50%——72dpi
  • 70%——100dpi
  • 80%——130dpi
  • 100%——200dpi

あいだの値は補間されます。文字とベクターには触らないので、dpiを下げても文字がにじむことはありません。効くのは写真や図版の解像度だけです。

音声はビットレートに変わる

音声では、%が5段階のビットレートになります。M4A(AAC)でステレオの場合はこうなります。

  • 30%未満——96kbps
  • 50%未満——128kbps
  • 75%未満——160kbps
  • 90%未満——192kbps
  • 90%以上——256kbps

MP3を選んだときは、同じ5段階でも128〜320kbpsと高めの値が当たります。MP3はAACより効率が落ちるぶん、同じ聴こえかたに届くまでビットレートが要るからです。

どちらにも歯止めがあって、元の音源より高いビットレートにはしません。 128kbpsのMP3に256kbpsを指定しても、増えるのはファイルサイズだけで音は良くならないからです。

動画は2つの上限の低いほう

動画がいちばん込み入っています。2通りの計算をして、小さいほうを採ります。

元のビットレートから決める。 元の10%+品質×50%。品質100%なら元の60%です。HEVCを選んだときはさらに半分にします(同じ画質をH.264の半分ほどのビットレートで出せるため)。

解像度から決める。 1080pならH.264で16Mbps、HEVCで8Mbpsを上限とし、そこへ10%+品質×90%を掛けます。

元が過剰なビットレートで撮られていれば解像度側が、元がすでに軽ければ元ビットレート側が効きます。どちらの場合も元のビットレートを超えることはありません。

最後の歯止め

形式を問わず、書き出しの前に共通の確認が入ります。圧縮した結果が元より大きければ、そのファイルは圧縮しません。

このときまず、ピクセルに一切触れずメタデータだけ落とした版を試します。それが元より小さければそちらを、それでも大きければ元のファイルをそのまま返します。リストには「変化なし」と出ます。

すでに最適化済みの画像が混ざっていても、フォルダごと放り込んで大丈夫なのはこのためです。

結局いくつにすればいいか

既定は70%(標準品質)です。まずはここから。

  • ブログ用の写真をWebPにする——80%あたり。「高品質」の帯に入ります
  • メールやチャットに添付する——50〜60%まで下げても、受け取った側が困る画質にはなりません
  • 迷ったら上げておく——上げても元より大きくはならないので、高めから始めて比較ウインドウで見比べ、耐えられるところまで下げるのがいちばん早い進め方です

形式ごとの数字を覚える必要はありません。1本のつまみが、それぞれの単位へ翻訳してくれます。

Froshikiを使ってみる

画像も動画もPDFも音声も、まとめて軽量化。

Mac App Storeからダウンロード

← Froshikiの使い方ガイド一覧へ