6/24。いよいよ本土を離れ島へ。淡島は、おそらく中学生か高校生の頃に一度、両親に連れて行ってもらった記憶があるが、「わっぱ煮」という郷土料理を食べたこと以外、具体的なことはほぼ覚えていない。実質、ほぼ未踏の地だ。
昨日はあいにくのどしゃ降りで、せっかくの村上で、ほぼ一切なにもすることができなかった。当然ながら、笹川流れもキャンセル。フェーズ2の目玉スポットでもあったため落胆も大きかったが、それも旅だ。
さて、淡島行きの船に乗るため岩船港へ。

搭乗手続きと自転車の手続きを行う。

自転車の手続きはどんなものなのか気になっていたが、名前を告げて料金520円を支払いあっけなく完了。
さて、今日絶対にやってはいけないこと。それは船酔いだ。これだけは絶対に阻止しなければならない。というわけでドラッグストアで購入した酔い止めを服用。

あとは出港を待つのみ。

並んでいる途中、後ろにいた女性が声をかけてくださった。話を聞くと、どうやら今日から粟島に住むということらしい。知人の民宿でお世話になるとのこと。そんな記念すべき日にお話ができて光栄だ。

船に乗ったらやることはひとつ。目を閉じて、じっとしていることだけだ。間違ってもスマホを見てはいけない。
約90分後。まどろみの中、船内にメロディが鳴り響く。もうすぐ到着だ。

ついにきた。この開放感。本土を離れたのはいつぶりだろうか。いかに狭い生活圏で過ごしてきたのかを再認識せざるを得ない。

先ほどの女性が目に入る。どこの民宿なのだろうか。僕が今日泊まる民宿だとしたら、そんなエモい話はないだろう。できすぎていてボツになるストーリーだ。
そんなことを考えながら民宿へ向かう。港からすぐだったのであっという間に到着。

背中の看板を見た民宿の方から「自転車ですか〜」と声をかけていただく。そこで僕は、とんでもない事実に気づく。
船に、自転車置いてきた。
ダッシュで船に戻ると、困った顔の係員さんが自転車を持って待っていてくださった。
「ぜひ自転車もご一緒に!(島をお楽しみください)」とユーモラスに返してくれた係員さん、ほんとすいません。
商売道具を忘れるとは。そういうところだぞ。
というわけで、宿で準備をしてすぐに粟島一周へ向かう。
島を丸々外周する道が用意されている。もちろんサイクリング可能だ。総距離は約20km。新潟換算するなら、新潟島一周とほぼ同じだ。

とはいえ、その道のりはかなり険しいアップダウン。一筋縄にはいかない。
時計回りにルートを辿る。天候は曇り。さほど暑くもなく走りやすいが、せっかくの景色を最大限に楽しめないのは少し残念だ。

最南端の展望台、八幡鼻展望台に辿り着く。するとどうだろう。先ほどまで曇っていた空に晴れ間が出てきたのだ。


曇り、かつ、晴れ。どこまでも続く空に映し出される、こんな雲と青空の見事なグラデーションを見たことがあるだろうか。

坂を下り、ちょうど港と反対側に位置する場所にあるかもめ食堂へ。

暖簾は出ていないが戸は空いている。そして中にはおばあちゃんが新聞を読んでいる姿が。
一応やっているか聞いてみると、「大丈夫ですよ」と。
ここでは、名物「粟島ラーメン」なるものがいただけるらしい。しかし、予約制だ。

実は事前に予約の電話をしていたのだが、あいにく今日は僕の到着時間が合わず、いただくことはできなかった。
代わりに「磯ラーメン」をいただく。文字どおり磯の風味たっぷりの、真に「ここでしか食べられない一杯」だ。

そして、このあと信じられないようなハプニングに奇跡的に出会う。ぜひYouTubeを待たれたい。
誰もいないと思っていた最後の展望台で、まさかの人に出会う。それも、まさかのレンタル自転車(ママチャリ)で登場したのだ。一体どうやってこの坂を登ってきたというのだ。

さて、一周が完了し、銭湯で疲れを癒し、楽しみにしていたわっぱ煮が食べられる食堂を探す。
しかし、なんだか島の様子がおかしい。いや、薄々おかしいとは思っていたのだが。見たところ、食堂が一軒もやっていない。

どうやら6月は観光シーズンではないらしい。どおりで船も1日1〜2本しかないわけだ。7月からは本数も多くなっていたので、島も観光シーズンモードになるのかもしれない。
というわけで、楽しみにしていたわっぱ煮がないだけならまだしも、夕食にありつけない可能性がある。
ということで近所を探索していると、個人商店を発見。なんとか夕食(カップラーメン)にありつくことができた。いやはや。こんなことなら宿で食事付きにしておくべきだった。
さて、明日は本州へ戻り、天候がよければ笹川流れリベンジをしたいところだが、どうなることか。












