6/23。この日はあいにくの雨だ。予報どおりと分かってはいたものの気が重い。本格的な雨は本旅初だ。

秘蔵のポンチョを纏い戦闘体制に入る。ワークマンでお得にゲットしたこのポンチョ、リュックも一緒に入る優れものだ。仕事道具を背負っているので、こういう仕様のポンチョがマストアイテムだ。

不満を思っていても仕方ない。雨に打たれながらも、いつもどおり右足を左足を交互に踏み込む作業を続ける。

最初の目的地は胎内の隠れ家麺屋長太。まずはここまでの10kmを乗り切る。
胸元につけているアクションカメラ、Insta360 Ace Proは防水仕様なので雨天でも問題ない。頼れる相棒だ。ただ、問題がひとつ。途中で充電ができない。このカメラの連続撮影時間は100分程度。つまりそれ以上は充電しながら撮影する必要がある。
しかし、この大雨では充電しながらというわけにはいかない。コネクタ部分から雨水が入ってしまうと故障の原因となってしまうからだ。というわけで、充電するタイミングはかなり限られてくる。RECボタンをいつ押すか、いつ止めるかを考えながら進まなければならず、これは大きなストレスと負担だ。
旅中、録画を回していなかったことで何度後悔してきたことか。できれば四六時中回しておきたいのだ。しかし、バッテリーの問題、そして保存容量の問題が大きくのしかかってくるため、ときには録画をストップする決断も必要なのだ。
これで何度ベストショットの機会を逃してきたか。その損失は計り知れない。
さて、ようやく長太に到着。

すでに愛車はドロだらけで、もうラーメンとかどうでもいい…。そんな心境になりかけていたところ、さらに追い討ちをかける長蛇の列。雨の中数十分待った後、ようやく席に着く。

長太といえばこれ。定番の味噌ラーメンをいただく。これだ。これを食べに来た。「長太の味噌」っていうマンガ描きたいくらいうまい。
ちなみに、ここでは麺スタグラマーのすがゐさんとご一緒させていただいた。前日に連絡をいただいており、タイミングが合えばと駆けつけてくれたのだ。

こうして、いろいろな方と出会い話をさせていただくことこそ、この旅の目的のひとつでもある。この辺りのことにもかなり詳しいようで、この後の関川村のスポットについていろいろ聞かせていただいた。
長太を出ると、インスタを見てくれていた方と偶然出くわし、声をかけていただいた。こんなに嬉しいことがあるだろうか。いやない。

関川村へ。「あしら」を越え国道7号線から右折して国道113号線へ入ると、凄まじい向かい風と雨。
「あれ、なんでこんなことやってんだろう」と頭の中に素朴な疑問が浮かんでは消える。だが、もはやそんなことすらどうでもいいほどに心身ともに困憊状態だ。首にかけたアクションカメラの充電ももう尽きた。
先ほど教わったいくつかの関川村スポットからひとつに絞る決断をする。この雨ではやむを得ない。そもそも寄ったところで楽しむことも、ろくに撮影することもできない。
ようやく見えてきた。その唯一のスポット、「女川ハム工房」の看板が。

この水も滴るアラフィフのおっさんをみた店長さん、「こんな中わざわざ来てくれたんだから」と、なんとソーセージをおまけしてくれたのだ。そして、その場で食べられるようわざわざボイルまでしてきてくれた。

旅が終わったらきっとお礼しに来よう。

さて、その他のスポットをすべてキャンセルして宿泊先へ。カメラやスマホの充電もほぼ尽き、もうできることがない。雨天と自転車Vlogの相性の悪さを改めて実感する。
宿泊先は有名な老舗のようだが、タイミングがよかったのだろうか、格安で泊まることができた。おまけに、提携店である大観壮せなみの湯にも無料で入れる特典付き。今日の雨天走行を帳消しにするほど最高の宿である。


ちなみにこの旅では当然、素泊まりが基本だ。理由はもちろん、ラーメン。
というわけで前から気になっていた「茉莉花」へ。地元の人気店のようだ。

どのメニューにするか迷ったものの、担々麺をチョイス。

最近の濃厚担々麺もいいが、こういった伝統的な担々麺(勝手に担々麺1.0と呼んでいる)も好みだ。
さて、今日は大事な仕事が残っている。明日の予定である淡島への行程と宿をまだ確保していない。天候の状況がわからなかったため保留していたのだ。幸い天気もギリギリなんとかなりそうなので、明日の渡航を決断。宿も3件目でなんとか確保することができた。

今日の心身の疲れをしっかり癒し、未知の島に備えよう。
